センスの良いラーメンでその名を馳せている『凡の風』は、繁華街のススキノから西方面へ約2kmの電車通り沿いにあります。私は車で行きますので、8台分の駐車スペースを確実に確保できる、開店10分前には到着する様に心掛けています。しかし、雨降りや限定メニューがある土日は争奪戦が激しくなりますのでご留意下さい。
一品目と二品目は違いが分かり難いので並べて見ました。これらは、味噌ラーメンと味噌ラーメン(赤)です。
鶏ガラ・豚骨・魚介のトリプル出汁に味噌ダレを合わせたスープには焦がしネギが浮いていて、とても風味が豊かです。具材は味玉半分・横長で柔らかいバラ肉のチャーシュー・白髭ネギ・炒めたモヤシ・木耳・メンマ、そして唐辛子の粗挽きが掛かっています。
味噌(赤)の方は、スープの色がやや濃くて、良く見るとスープ上に赤い色が漂っており、これが程良い唐辛子系の辛味のもとで、花椒の痺れ感もあってスパイス使いが素晴らしい。麺は札幌系ではなくて、それより加水が低め目の中太縮れ麺。これがメチャ旨いので大盛りを推奨します。

■味噌ラーメン(赤)に温玉と九条葱を追加しています。味玉半分あるのに、温玉には弱いのです…

■味噌ラーメンの麺は、やや加水低目の中太縮れ麺です(札幌系を使わないのは、この店らしい)

■味噌は味噌(赤)よりもスープの色がかなり薄く見えますね
三品目は『凡の風』の10周年記念で、熊本復興チャリティを兼ねた特別メニュー、肉葱そばです。特別メニューの提供日あって、10時50分時点で二十人のお客さんが外で開店待ちでした。何と、この日の売上げは全て寄付するとの事、実にエライ!
さて、肉葱そばですが 、先ずはネギ辛さが少ない九条葱のシャキシャキ感が良いですね。香味油が香る少し濃い目のスープ上に浮いた大量のネギを、中細のストレート系の麺で絡め取りながら啜り込んで、合いの手でハヤシライスの名店『フェルムソレイユ』提供の上質なハムの様なチャーシューをパクつくのですが、豪儀な事にこれが6枚も入っています。これをライスと一緒に食べている人も多くて、真似した方が良かった様です…。 燻製された鶉の玉子も良いアクセントで、是非、定番メニューにして頂きたい一品でした。

■見た目が正にネギラーメンと言った風貌で、実に迫力があります

■この中細麺は醤油(白)・(黒)と同じものと思われます。大きめのチャーシューがゴロゴロ入っているのには吃驚です

■ドンブリを横から見ると、こんなクビレ方をしています
四品目はつけ麺(南印風)で、ネーミングから推して南インドのカレーをヒントにした、かなりスパイシーなつけ汁を想像しますが「ただの塩味のあっさりスープ」に見えるモノが出て来ました。
一口啜って見ると、これが独自の配合の香辛料と焦がし玉葱の香りが相まって、エスニック感の風味が食欲を呼び起こしてくれます。私はスパイスが好きなのでテーブルのブラックペッパーを5振り程度追加しました。そこへ、黄色い中細縮れ麺を浸して掻き込むと、アッと言う間に300gの麺が消えました。(あぁ~、200gにしなくて良かったわ…) 〆の割りスープにはベーコンが入っていて、小市民的ではありますが、得した気分にさせてくれます。

■一見、塩ダレつけ麺に見えますが、きっちりとエスニック感があります

■つけ汁に追加の九条葱とブラックペッパーを5振り程ブチ打ち込んだ所です

■カウンターの調味群はブラックとホワイトペッパー、一味です。つけ麺はお土産もある様です
2011年の移転前の店舗では、醤油ラーメン(白)と(黒)を食べているのですが、何故か写真が見当たら無いのです。カメラからパソコンへ取り込んだ後、所定のフォルダーへ整理している筈なのに。。。結構あるんです、消えた写真が。

■2卓だけあるテーブル席。カウンターは8席です

■緩いL字型にカーブする8席のカウンター席(珍しくも席にお客さんがいない)

■お店の外観。店の前にはチンチン電車が走っていて停留所も近いんです
来店履歴
- 2020年07月28日
- 札幌市豊平区『凡の風 杉村中華そば店』(2回目の投稿)
- 2017年09月15日
- 札幌市中央区『凡の風』
店舗情報
店名 | 凡の風 (ぼんのかぜ) |
---|---|
電話番号 | 011-512-2002 |
住所 |
札幌市中央区南8条西15丁目1-1 ブランノワールAMJ815 1F |
営業時間 |
平日11:00〜16:00、18:00〜21:00 土日祝日11:00~16:00、17:00〜20:00 |
定休日 |
水曜日(祝日の場合は翌日) |
公式アカウント |