札幌市白石区『雨は、やさしく』

創作的なラーメンで名を馳せている『雨は、やさしく』の創業は2012年4月に大谷地西で始められましたが、アッと言う間に繁盛店となり、数台しか無かった駐車場は争奪戦になる程でした。2014年5月には菊水元町の新しい店舗へ移転して、7台分の駐車場が用意されましたが、土日は開店前に行かないと確保が難しい、相変わらずの繁盛ぶりです。

メニューを見ると未食のつけ麺と生ハムを添えたラーメン、どちらにするか迷ったのですが、お茶好きなので抹茶と言うフレーズに唆られて「抹茶和え辛つけ麺」に味玉とお稲荷さんを注文です。
「抹茶和え辛つけ麺」は、中細のパツン系の麺に抹茶が満遍なくまぶされていて、これを揚げごぼうとチャーシュが入っている醤油味のつけ汁に浸して食べるのですが、食べ進むと抹茶効果で汁が緑化して行く趣向です。
最後に割りスープを入れると、かなりな抹茶の香りと若干の渋みを感じて、実に面白い。これをお稲荷さんの汁物代わりにして完食でした。

帰りしなに、厨房を覗くとイタリアンやスペイン料理店にある様な腿から爪先までの立派な生ハムの塊が見えて、次回は絶対に「生ハムとかけそば」を食べると誓ったのですが、未だに食べられていません。(タイミングが悪いのか提供を止めたのか…スペイン産の生ハム、食いたい)

■ウンウン、見た目も食べ応え的にも、やはりこの抹茶のつけ麺にはお稲荷さんが良く合います

■お漬物付きのお稲荷さんは、ラーメンだけでは足りない時にちょうど良い量です

■ラーメンの麺に抹茶を練り込んだのは見た事がありますが、まぶすと言う発想が素晴らしい

■沈んでいたチャーシューと揚げゴボウの量は少な目。スープの表面にはある程度の脂が浮いています

■麺を全部食べ終わった時には、つけ汁の表面は抹茶で緑色に…

■お品書きの下から二番目の生ハムとかけそばにかなり心を動かされたのだけれども…

「生ハムとかけそば」があれば、即時これの券を購入する事にしているのですが、この日も生ハムが品切れとの事で、何度か食べている「鶏の白肝のペーストを溶かしながら食べる 醤油ラーメン」に味玉を入れたもので甘んじました。
このお店独自の鶏の白肝と出汁で使った昆布のペーストを溶かすタイミングは、その味を濃く感じたいので、後半戦まで大事に取って置きます。(レバーっぽい味が嫌いな方は、白肝を抜く事も出来るのでご安心下さい)
カリカリに揚がった牛蒡をパクついて、加水低目の中細麺を啜って、アッサリながら旨味が乗ったら汁を飲む。う~ん、実に旨いとしか言い様が無い一杯です!

■優しい旨味のあっさりスープですが、白肝ペーストや揚げゴボウが満足感を補填してくれます

■白肝は一気にスープへ溶かさないで、少し食べ進んでからレンゲで少しずつ加減しましょう

■味噌と醤油には辛味が付いたのがありますが、塩でもやって欲しい所です

■菊水元町へ移転して半年の店舗は、壁が綺麗! 店前は3台分の駐車場で店裏の方に4台分

これは札幌の繁盛店で企画した『AWA(泡)ラーメン』の限定品で、各店独自のエスプーマ(泡)の色あいを設定しており、当店の泡コンセプトは暖簾と同じ「緑色」でした。
このメニュー名は「抹茶エスプーマ  とろみ辛醤油」で、綺麗な緑色の抹茶エスプーマの上にはカリカリに揚げた牛蒡とカイエンペッパーがフワリと浮いて、その下には四半分に切ったナルト・豚肉・長葱・木耳などが隠れています。
魚介を感じる旨味の強いスープへ辛味や抹茶が溶け込んで来て、何とも言えない旨に変化して行きます。

これは既存メニュー「抹茶和え辛つけ麺」の変化球でしょうが、店主は発想が素晴らしくて天才肌ですね!

■抹茶の泡がドンブリに満遍なく浮いていて、カイエンペッパーの赤とのコントラストが非常に面白い

■抹茶の泡を纏った中細ストレート麺が好い茹で加減なもので、尚更ウマイ!

■『AWA(泡)ラーメン』企画の時にカウンター席に貼られた限定メニュー

■この暖簾は、創業当時からのデザイン(店主は緑色がお好きな様です)

独創性に富んだラーメンを提供する『雨は、やさしく』へ14時過ぎに入店すると、平日にも関わらず先客5名様が待ち席におりました。ウンウン、さすが繁盛店。しかしこの時間では、私が狙っていた限定メニューは売れ切れでした… そこで、未食の辛醤油に味玉を券売機で購入。
あ~、メンマの代わり(?)の揚げた牛蒡が、いつもより太目で旨く感じました。硬目に茹でられた中くらいの太さのストレート麺も旨い。ちょっぴり辛い醤油味のスープがこれまた旨い。いつもながら「旨い、旨い、旨い」と相好を崩しながらの完食でした!

これで残る未食メニューは、あの「生ハムとかけそば」のみとなりましたが、いつ復活するのか…

■この日の揚げゴボウは非常に太くて、歯応えがあって、香ばしくて、特別旨かった

■写真では分かり難いですが、辛味が付いた醤油スープで、これは旨辛で飲み易い

■トッピング、ご飯系とそれに会うオカズが充実しています(ラーメン屋さんに、なすの煮浸しとは…)

■暖簾を潜って次のドアの前に、当店のエンブレム(?!)がライトアップされています

大谷地西で創業してひと月ほど経った時に初めて訪問したのですが、緑色の暖簾の上に「葉香る、煮干し和風出汁。地鶏の白肝ペーストとかして」と書かれた看板を見て、「雨は、やさしく」と言う店名とも相まって、これは面白いラーメンが頂けると確信しました。

その大谷地西のお店で頂いた三品を参考までに掲載しておきます。

■創業当時の醤油ラーメンに入ったゴボウは、揚げられていなかった…

■緑色のカレーソースの下に、カリカリに焼いたチーズが見えます(これがアクセントになっています)

■スープの色が金色に見えますが、味噌味のスープになっています。優しい味噌味が旨い!

■暖簾は創業当時から緑色で、その上の看板が実に個性的でした

来店履歴

2020年05月26日
札幌市白石区『雨は、やさしく』(2回目の投稿)
2018年02月20日
札幌市白石区『雨は、やさしく』

店舗情報

店名 雨は、やさしく
電話番号 011-871-3922
住所

札幌市白石区菊水元町4条2丁目1-7 古川ビル 1F

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営業時間

11:00~15:00 18:00~20:20

定休日

月曜日(祝日の場合翌日休み)

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