札幌市豊平区『ひなた』　　

初めて『ひなた』を訪問したのは地下鉄澄川駅の直ぐ傍で営業していた時ですが、駐車場が無かったので２回しか行けませんでした。その後、福住桑園通沿いの西岡生協向かいへ移転してからは、駐車場が出来たので行き易くなり、地元に根付く人気店となっています。
ここのラーメンは、札幌系でも旭川系でもないし、昔風の中華そば系とも違うので、『ひなた』のオリジナル路線だと思われます。

これは、開業時から一押しメニューの「とんこつ塩」へネギをトッピングしています。（2014年以前のメニューではこれがず～と先頭に書かれていましたが、今は鶏ガラ塩に変わっています）
とんこつスープは道内産の豚を綺麗に下処理をして、げんこつ・豚足・背脂を18時間も炊いて仕上げていると聞いています。白濁したスープには臭みが一切無く、飲み口はコクがありながら実にアッサリ。これはガンガン飲んでしまいます。
白濁系のとんこつスープに合わせる麺と言えば、加水低目のストレート細麺がイメージされますが、ここは中細の緩い縮れ麺で旭川の麺に近い感じ。この塩味スープにバッチリですが、硬茹でがより旨さを感じられると思うのでお試し下さい。

■とんこつ塩ラーメンには、やはり万能ネギや九条ネギの青ネギが合いますよね

■とんこつ塩の時は、うんと硬目に茹でた方が合うと思います

■メニューでは鶏ガラ系・とんこつ系・Wスープ系、３つのタイプが楽しめる事が分かります

次なるは、鶏ガラ・モミジ・野菜を３時間炊いて作られるスープを使った「鶏ガラ醤油」です。スープを一口啜ると鶏ダシの旨味が口の中に広がって、かつスープの香りが心地良いので、きっと数口続けて飲む事になります。ですから、殆どのお客さんがスープを完飲する様です。
麺はどの種類のラーメンも同じ麺が使われていて、これにはパツパツ系のストレート細麺でも合う様な気がします。
メンマは醤油ダレなどで煮込んでいない様で、白っぽくて歯応えがあり、解り易く言えば『山頭火』のメンマに良く似ています。（『山頭火』へ行ってない人には、もっと解り難いか…）

■スープ上に浮いた細かな脂を見ると、これは旨味が載っていると感じられます

■ウンウン、やはり細かな脂に覆われた中細麺が美味しく見えます

■L字カウンター(7席)の長い方から入口方向を見た所。右奥にテーブル2卓(6席)があります

これは、とんこつ・鶏のWスープへ更に魚介ダシと野菜の旨味を加えたスープを使った「辛味噌」で、味玉とネギをトッピングしています。(当店はトッピングが充実していて、味噌系には玉ネギや辛ネギも合います）
味噌ダレは優しく円やかで、辛味は「チョビ辛」程度ですので、辛い物好きな見え難いですが方は一味唐辛子を8～10振りしてから頂きましょう。
二枚入っている肩ロースのチャーシューは柔らかくて(ホロホロと崩れるタイプでは無い)、実に味が好いので追加するのもアリです。
辛味噌は食が進むので麺を大盛りにするか小ライス(美味しいとの評判)を付けると、満腹至極でお帰りになれます。
欲を言えば、この辛味噌も麺を太麺などに変えられたら非常に嬉しいのですが…

■辛味噌ラーメンはチョビ辛なので、一味唐菓子を一生懸命振ってから頂きます

■鶏ガラ系・とんこつ系・Wスープ系、どのスープにも中細縮れ麺が使われています

■テーブル席の調味料群はシンプルにコショーと唐辛子だけです

■店前には3台分の駐車場。店の窓には、その駐車場に降った雪が写っています