『山嵐』は2005年に平岸の環状通から一本入った中通りで開業し、瞬く間に繁盛店となって2008年3月にはすぐ近くの環状通沿いへ現在の店舗(本店)を構えました。その後、『山嵐』の認知度が高くなって行き系列店は5店舗に増えています。
初めてジャンクヌードルを食べたのは『山嵐』開業店で、世の中にこんな麺類があるんだと吃驚かつ賞賛しながら食べた記憶があります。当時のは、茹でキャベツが多目、ニンニクは生の擂り下ろし、麺の量がやたら多いワイルド感が半端ない感じで、現在の盛り付けの方がうんと洗練されています。(2011年以前は写真を撮っていなかったので、開業店の写真が無いのが残念…)
写真のジャンクヌードルの具材は、黄身・サイコロチャーシュー・刻み玉ネギ(二品目はキャベツ)・鰹節・九条ネギ・唐辛子・揚げニンニクとドンブリ表面を覆い尽くしています。
折角キレイに盛り付けてあるものを、マヨネーズ・ラー油・酢を掛け回してから、太麺の下にタレが潜んでいるのでドンブリの底から思いっ切り混ぜ込んでから頂きます。食べ進むにつれて味が単調になるので、再度、マヨネーズ・ラー油・酢を適宜追加します。
う~ん、これを食べた後の息はニンニク臭がプンプンするので、おしゃべりの際はご注意を…

■この具材の配置や色味具合が何とも気に入っています(グチャグチャに混ぜると、綺麗じゃ無いですが…)

■混ぜる前にマヨネーズとラー油を全体的に掛け回します(太麺の下にドス黒いタレが見えています)

■しっかりドンブリの底から混ぜた後は見た目が悪いので、マヨネーズとカイエンペッパーで見映えを調整してから口に運びます

■別の日に食べたジャンクヌードルにはキャベツが入っていましたが、もっと前のにはこの3倍入っていた筈です

■油そばやジャンクヌードルには必須のラー油とマヨネーズ(一回あたりかなりの量を使ってしまいます)
これは当店の二枚看板『白スープ』・『海スープ』の内の後者で味玉とネギを追加しています。当店のデフォルトはストレート中太麺ですが、これは極細麺に変更してもらい硬茹での指定。
『海スープ』は、10時間以上も煮出した豚骨白湯スープと鯖節・曹達節・室鯵節の魚粉を合わせた所へ、大量の背脂を浮かせているので濃厚そうに見えますが、魚介を感じるアッサリ仕立てになっています。
この日のチャーシューはいつもの2枚入りと違って、肉がバラバラになっていますが、個人的にはホロホロと崩れる所を麺に絡めて頂くのも一興でした。
この細麺の量は少な目なので、50円の替え玉を検討しましたがスープを完飲する事で、腹九分目まで持って行きました。

■海スープのチャーシューが何故ほぐしタイプだったのかは記憶していませんが、極細麺にはバッチリでした

■特に『白スープ』や『海スープ』はスープの水位が低いので、スープの完飲は当たり前!

■券売機には白・海・赤・銀の各スープのメニューが整然と並んでいます

■山嵐の店前と横が駐車場(7台分)になっていますが、直ぐに近くに3台分の契約駐車場もあります
鰹節や昆布を卸す『冨樫正雄商店』で乾物を購入するのですが、そこから近い『山嵐 本店』の前を通るので、駐車場に空きがあると何も考えずに吸い込まれる事がしばしばあります。
券売機の前に立つと、辛い物好きな所為か「赤スープ」に指が行く事が多く、当店で一番たくさん食べているメニューです。
「赤スープ」に味玉を追加していますが、唐辛子の量を選択する辛さ指定があって(無料)、これは”マシ”です。”マシマシ”にすると唐辛子の風味が強過ぎるのと、麺を啜るのに少し邪魔になるので、”マシ”が丁度良いと思います
このスープ、見た目は真っ赤で激辛に見えますが、唐辛子まみれの中太麺をズルズル啜り込んでも噎せたりはしません。(柔らかい辛さなので、きっと韓国唐辛子だと思います)
トンコツの旨味と辛味のバランスが良くてスープがグイグイ入って行き、残すのは勿体無いので極細麺の替え玉をして完飲しました。

■真っ赤なスープの真ん中には豚の挽肉がたくさん載っていて、その下にはキャベツと刻みニラが見えます

■ストレート系の中太麺が唐辛子を纏っていますが、唐辛子マシマシにすると粉が邪魔になってしまう…

■極細麺の替え玉から湯気が出ていてボケ感が出ていますが、直ぐに赤いスープに入れないとダマになります

■替え玉が50円と実にお安く、白(そのまま)・黒(焦がしニンニク)・赤(唐辛子油)があり黒と赤には麺にさらっとタレが掛かっています

■カウンター席の調味群は、手前から紅生姜・ラーメンのタレ・酢・カイエンペッパー・ガーリックパウダー・ブラックペッパーです
大阪から帰省した次男殿がラーメンを食べたいと仰るので、お昼時なので行列があるにも関わらず『山嵐 本店』で昼食です。ここは、開店時間の11時間頃か2時過ぎじゃないと、スンナリと着席ができませんね…
これは次男殿が頂いた「白スープ」で味玉のトッピングと「おっかけめし」を追加しています。
「白スープ」の具材は、刻み玉ネギ・青ネギ・キャベツ・キクラゲとチャーシュー2枚で、水位が意外と低い豚骨の白濁スープにはたくさんの背脂が浮いています。見た目よりのアッサリした飲み口で、中太麺との相性も良く、万人が好む美味しいラーメンだと思います。次男殿も殊更感心しており「大阪でこんな旨いラーメンは食べた事が無い」との評価でした。
なお、ご飯の上に挽肉と九条ネギが載った「おっかけめし」は、私は食べた事がありません。(この時、味見させて貰えば良かったか…)

■白スープを良く見ると、細かい粒の様な背脂がびっしりと浮かんでいます

■おっかけめしは、豚挽肉を香ばしく炒めたものと九条ネギが掛かっていますが、これをスープで流し込むと旨いだろうね

■私と次男が食べ終わって外へ出ると、後で来た長男とお友達は行列の先頭で未だ店内に入れていませんでした…
二枚看板の「白スープ」・「海スープ」があくまでの当店の主役ですが、2011年頃には「赤スープ」が加わり、この時は「銀スープ」がデビューしていました。私は新し物好きなので、券売機でこれを見た時は間髪入れずボタンを押したものです。
ラーメンの見た目は具材が同じなので「海スープ」にそっくりで、ドンブリの色が違うだけの様に感じてしまいます。
この「銀スープ」は、豚骨白湯スープに煮干しダシを合わせていて、少しトロミを感じます。ドンブリ一杯に煮干が20尾も使われているそうですが、煮干ダシが突出している訳では無く豚骨や背脂とうまく調和したスープで、当店定番の中太麺にも良く合っていました。
『山嵐』系列店では煮干しラーメン専門の『鬼そば』がありますが、そことはチョット違った「円やかな煮干しラーメン」が楽しめました。

■煮干ダシの銀スープの見た目は、魚粉を使った海スープと良く似ています(同じドンブリに入れたら、口にするまで分からない筈)

■この銀スープの中にもたくさんの背脂が浮いていますが、クドさは一切ありません

■この時、初めて座ったテーブル席(一卓のみ)からL字型カウンターと奥の調理場を望んだところです

■カウンター席のメニュー。この中で食べていないのは背脂豚骨つけ麺のみになりました
この日は多少疲れていて、「今日はニンニクが効いた、ジャンクヌードルにしよう」と券売機へお金を入れていると、その傍に「油そば」の案内があって、これは期間限定なので、即刻、鞍替えです。
早々に着丼した「油そば」は実にシンプルで、太麺の上には細切りチャーシュ・ネギ・海苔だけ。そこへ追加した別盛りのネギと生卵をドンブリへぶち込み、ラー油とマヨネーズを掛け回して、更にカイエンペッパーを振り入れたら準備処理完了です。
そして、タレが隠れているドンブリの底から全体をグニュグニュっと混ぜ込んだら、数本啜って見て味を確認した時点で戦闘態勢完了。これからガツガツと運び込みますが、3口目くらいの時には酢を部分的に掛け入れてお味見=(サッパリ感)。更に進んでからは紅生姜を追加=(スッキリ感)。また3口食べたら辛味のラー油を追加=(食欲増進)。汁なしそばは単調になり勝ちなので、食べ進む途中で味変するのが正解です。
まぁ、食欲が湧かない時は、この油そばやジャンクヌードルの様に自分で調味・調整しながら頂けるラーメンが向いていますよネ。

■油そばの基本版ですとチョット寂しいので、別盛りになっているネギと生卵を追加しました

■しっかり混ぜ込んだ後に味見をして、チョット見難いですがラー油を追い掛けして辛味を調整しました

■券売機の横の壁に貼られた期間限定「油そば」のご案内ですが、パターンが色々あって面白い!

■カウンター席の奥側の壁に掛かったこの絵がお気に入りです(不二山ですと)
来店履歴
- 2022年06月06日
- 札幌市豊平区『山嵐 本店』(3回目の投稿)
- 2021年01月24日
- 札幌市豊平区『山嵐 本店』(2回目の投稿)
- 2018年03月14日
- 札幌市豊平区『山嵐 本店』
店舗情報
店名 | 山嵐 本店 |
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電話番号 | 011-815-3030 |
住所 |
札幌市豊平区平岸1条9丁目6-1 |
営業時間 |
[平日] 11:30~15:00 17:00~21:00 [土・日・祝] 11:30~21:00 |
定休日 |
月曜日 |
公式アカウント |