2010年11月開業の『風棶堂』は初訪問の時からお気に入りになって、全てのメニューを食べた筈なのですが、当店の主力メンバーである「札幌つけ麺」と「辛いつけ麺」の写真が見当たりません。「これはちょっと面白く無いなぁ」とイラッと感が湧き出て、その気が萎えない内に『風棶堂』へ駆け付けました。
久し振りの入店、券売機が新しくなっていてメニューもちょっとだけ変更されていました。(きっと、ここの二階に出店した旭川ラーメン専門店の影響もあるのではと、勝手に推測)
辛い物好きのなで指は迷わず「辛味噌つけ麺」を押します。さらに、これに塩ゆで半熟玉子と軟白葱を追加。(以前食べた時も同じトッピングだった筈なのですが…)
熱々でスパイシーな味噌スープの具材は、チャーシュー・炒めモヤシ・メンマ・軟白葱で、見た目よりも量が入っていました。スープに浮いた紅黒い辛味はそれほど強くは無いので、一味唐辛子を10振りしています。
冷たい太麺(温かい麺もできます)はシッコシコでかなりハードですが、熱い汁に潜らせるとモッチモチになって啜り易くなります。その太麺に香味がある軟白葱や炒めモヤシを絡めながら頬張って、チョット濃い味のつけ汁をレンゲで流し込めば、これが丁度いい塩梅になって箸が進みます。
〆として、温め直してくれた割りスープ入りのつけ汁をハフハフしながら飲んで完飲・完食です。

■つけ麺は温と冷がありますが、温かい麺にするとくっつき合うので私は冷を選択する事が多いです

■つけ汁の下の方の紅黒く見えているのが辛味ですが、中辛程度なので一味をたくさん振り入れています

■熱々のつけ汁の具は見た目より量があって、それを麺に絡めて食べのが最善かと…

■■カウンター(5席)の様子は昨年通り。他にテーブル2卓(2席、4席)があります

■昨年来た時とは券売機が替わっていて、メニュー内容も変更されていました

■『風棶堂』の8台分の駐車場からお店を見た所(店前に店員さんの姿が…) 店裏にも3台分の駐車場があります
これは中華そば(辛い味噌)で、俵形おにぎりを追加しています。当店のラーメン一杯と俵形おにぎりのセットが、私の昼食として丁度良い量なんです。
中華そば(辛い味噌)のスープ全体に自家製の辣油が浮いていて、その赤い色がとても綺麗です。見た目はかなり辛そうですが、ピリ辛程度なので一味唐辛子と胡椒を補填。すると、食べ進む内に汗がジンワリ額に滲むランクに昇格していました。この辛いスープは、炒めた豚ミンチ・モヤシとおろし生姜で香りもグッドです。
麺は細目の黄色い縮れ麺で、茹で上がりがやや硬目で非常に私好みでした。
当店で食べた写真を見渡すと、「辛い味噌」が一番食べる回数が多い事が判明したので、数年間隔てて頂いたものを比較用に掲載して見ました。

■辛い味噌はかなり熱している所為でスープ表面が泡立っています(この時のドンブリには”中華そば”の文字が書かれた白い器でした)

■かなり加水が高目でプリプリ感が強い中細縮れ麺が、このスープに良く合っています

■この時から「辛い味噌」のドンブリが”中華そば”の文字が入っていないものに変わりました

■この日の味玉入りの「辛い味噌」に浮かぶラー油の量が多目で、私には丁度良い辛さでした

■軟白葱増しの「辛い味噌」、何故かチャーシューがいつもより一枚多いので、俵型おにぎりを巻いて頂きました

■券売機のお隣には、当店一押しの濃厚とろ肉塩つけ麺のご案内が貼られています
これはある時からメニューから姿を消した、中華そば(野菜味噌)に軟白葱と、いつもの様に俵形おにぎりを追加しています。(時折、おにぎりが切れている時は、半炒飯に手を出す事もあります)
味噌スープには札幌味噌ラーメンの特徴であるラードの層が見えるので、結構な濃厚さを感じます。(味噌ラーメンの某有名店ほどでは無いですが…)
ラードで炒めたモヤシの香りが実に良くて食欲中枢が刺激され、おろし生姜を少しずつスープに溶き入れると味変して舌が喜びます。
俵形おにぎりをパクついて味噌スープで流し込むとこれが止まらず、結局、スープを完飲してしまう事になリますので、ある程度の年齢の方はお気をつけ下さい…

■中華そば(野菜味噌)でも俵形おにぎりは必須です

■ドンブリの縁をご覧下さい、ラードの層が良く見えますよね

■この頃のメニューには、中華そばの”野菜味噌”がありました

■4人掛けテーブルから2人掛けテーブルを見た所(おっと、椅子を一脚足して3人掛けになってる)
ここの醤油ラーメンは、旭川ラーメンに近い作りだと思います。理由のその1、味噌ラーメン程では無いが結構オイリーなスープ。 理由その2、スープは豚骨白湯と鯵節が主役で香りが良く飲み口もグッド。 理由その3、低加水でカールが緩い(黄色く無い)中細麺は正に旭川様式。何れにしても、このラーメンそのものが旭川ラーメンに近い訳です。
ラーメンの出で立ちは、ネギ・メンマ・チャーシュー・ナルトと実にシンプルで、ウチの相方はこの醤油ラーメン一辺倒です。
珍しくこの日は沢庵を肴にビールを頂けたのですが、出て来たのは小瓶でして、贅沢を言わせてもらうと中瓶が欲しかった…

■ちょっと見は旭川ラーメン『蜂屋』のスープから焦がしラードを取った様な雰囲気です

■ラーメンの表面にザラザラっとした感じの旨味成分が満遍なく浮いてます

■この時は相方が運転してくれたので、念願のラーメン&ビールを楽しめました

■右奥の二人掛けテーブルから入口側を見た所です(正面の大きなメニューは、今はありません)
ここの醤油味は旭川ラーメンに近いと言いましたが、味噌味の方は当店独自のセンスが光っているものの”札幌味噌ラーメン”です。味噌ラーメンを売りにする老舗店のものよりもラードは控え目ながら、炒め野菜が香ばしくて、味噌スープへその旨味が滲みています。
追加した軟白葱がこの味噌ラーメンにめちゃ合っていて、追加の俵形おにぎりを流し込む際もネギの香りが良くて旨さ倍増です。しかし、悲しいかな辛い物好きの人間は無闇にカイエンペッパーを振り入れたので、味は辛味噌ラーメンになっていました。(現在はカイエンペッパーは無く、一味唐辛子になっています。私はその方が嬉しい!)

■軟白葱を追加した味噌ラーメンに、これでもかとカイエンペッパーを振り入れています

■このラーメンは黄色い中太縮れ麺で、正真正銘の札幌ラーメン様式です

■手前にある大きなカイエンペッパー(カエンペッパーと書かれている)を使いましたが、個人的には一味唐辛子の方が好きです

■4人掛けテーブルからカウンター&調理場を見た所(夜営業でも結構な賑わいです)

■夜の『風棶堂』の駐車場は真っ暗。お隣の『豊平探偵団』は夜営業の方が活気がある様です
これは中華そば(塩)と半炒飯です。いつもは俵形おにぎりの追加が定番なのですが、この日は残念ながら売り切れでした。(この頃は、おにぎりより半炒飯の方が先に売り切れになる事が多かったのですが…)
塩味のスープは豚骨白湯系でラード層も見受けられ、醤油ラーメンと同じく「旭川ラーメン」の存在を感じる一杯です。
このスープで、野菜満載のタンメンを作ってくれたらさぞ旨かろうと、勝手な想像を巡らせながら、炒飯をスープで流し込んでいたら、久々のスープ完飲をしておりました。
半炒飯は一人前の半分ちょっとの量があるので、ラーメンとセットにすると腹パン間違い無しです。(私には、やはり俵形おにぎりのセットが最強と…)

■中華そば(塩)と半炒飯のセットの勇姿(?!) お腹メチャ空いている時に最適です

■醤油ラーメンと同じ様にスープ表面にザラザラっとした感じの旨味成分が浮いてます

■この半炒飯、実に手早く作られています(カウンター席から覗き見をしてビックリの早業)

■中華そば系のラーメンで使われているドンブリには、この文字が書かれています

■雪降りの日の店舗前。横に長〜い暖簾が真っ白でキレイ
来店履歴
- 2023年03月17日
- 札幌市豊平区『風棶堂 』(11回目の投稿)
- 2023年03月06日
- 札幌市豊平区『風棶堂/ふうらいどう 』(10回目の投稿)
- 2021年10月25日
- 札幌市豊平区『風棶堂/ふうらいどう』(9回目の投稿)
- 2021年03月26日
- 札幌市豊平区『風棶堂/ふうらいどう』(8回目の投稿)
- 2021年01月15日
- 札幌市豊平区『風棶堂/ふうらいどう』(7回目の投稿)
- 2020年06月29日
- 札幌市豊平区『風棶堂/ふうらいどう』(6回目の投稿)
- 2020年05月19日
- 札幌市豊平区『風棶堂/ふうらいどう』(5回目の投稿)
- 2019年12月11日
- 札幌市豊平区『風棶堂/ふうらいどう』(4回目の投稿)
店舗情報
店名 | 麺 風棶堂/ふうらいどう |
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電話番号 | 011-598-0028 |
住所 |
札幌市豊平区豊平8条9丁目3-20 三信ビル 1F |
営業時間 |
11:00~15:30 17:30~21:00 |
定休日 |
毎月1回の不定休あり |
公式アカウント |