『ラーメン:惜しくも閉店(3)』

●札幌市豊平区 『023/ゼロニイサン』

『023』のお薦めは辛さが三段階ある「辛いラーメン」です。豚骨・鶏ガラ・野菜などで取った濃厚スープに醤油ダレを合わせて、唐辛子・辣油・中国山椒(花椒)で調味したラーメンで、私が注文したのは辛さ2倍。スープに浮いたスパイスがスープに溶けて来ると結構な辛さですが、大汗を掻く程では無く私的は丁度良かった。
具材は茹で岩海苔・キャベツ・モヤシ・万能ネギ・サイコロチャーシューに追加した味玉です。
麺の方はパツンパツン系の中細麺ですが、こう言う感じの辛いラーメンには極太麺でも合うと思います。
しかし、このユニークな「辛いラーメン」、また食べてみたい…

*現在(2018年6月)は、『海猫』として営業しています。

■濃厚なスープに浮いた唐辛子・辣油・花椒のスパイス達が上手く調和して、好い辛味を出しています

■パツンパツン系の中細麺は辛いスープを纏ってツルツル入って来ますが、もっと太い麺でも食べて見たかった…

■これが「辛い☆ラーメン」のメニューで、初訪問では”サン倍異常?”を注文できなかったなぁ…

■札幌のラーメン店では醤油・塩・味噌の三種類を取り揃えるラーメン店が多いです

■午後遅い時間に訪問したので、長いテーブル席には先客ナシでした

■水源地通り沿いのマンションの一階にあった『023』。その前もラーメン店で、深川市へ移転した『極』でした

●札幌市中央区 『竹本商店札幌大磯マグロセンター』

『竹本商店札幌大磯マグロセンター』と言う長い名前のお店です。この場所は二条市場内なので外国人観光客も多く、このラーメン店に香港人のカップルが「ここ、お寿司ありますよね?」とカタコトで入って来ました。看板の「マグロセンター」と言う片仮名が読めたのか、マグロの絵に釣られたのかは不明ですが…
さて、ラーメンは豚骨と本鮪あら炊きを合わせた濃厚スープで、さらに背脂を加算しているので、スープの表面がテカっています。飲み口はクドくはありませんが、唇がピカピカになる感じはします。
これに合わせた麺は幅広の平打ち縮れ麺で、モチュっとした食感が何とも言えません。
つい頼んでしまったカツオめしに味玉をまぶして、ワシワシと掻き込みつつコッテリなスープで流し込めば至福の境地で完食です。

*現在(2018年6月)は、『札幌海老麺舎』として営業中です。

■背脂がスープにたっぷり浮いた濃厚スープは、全然クドくなくて実に飲み易かった

■幅広い平打ちの縮れ麺の食感がモチュっとして、何とも面白い

■鰹出汁をしっかり煮出して作ったジュレと味玉をまぶすと、これがメチャ美味かった!

■「サンマ節ラーメン」にはサンマの魚醤が使われているので唆られましたが、店名に敬意を評して「本マグロあら炊きラーメン」を選択

■トッピングとサイドメニューで、「なまらのり」が気になるものの、味玉とカツオめしを追加しました

■手作り感が満載の店内。レジ機器の隣はドラム缶で、会計テーブル代わりに使われていました

■二条市場にあるので、この魚が書かれた看板を見ると、外人観光客が寿司屋と間違っても仕方がありません…

●札幌市厚別区 『竹本商店札幌煮干しセンター』

これも竹本商店系列のお店で『竹本商店札幌煮干しセンター』と言う長いお名前。この系列店の特徴は暖簾や看板に書かれた文字のフォントと店内の雰囲気。ここから独立したお店も、その特徴を継承しているので、直ぐにその筋とバレてしまいます。
さて、券売機で購入したのは当店の売りである煮干しそばに味玉と辛玉をトッピング。着丼したスープを見てビックリ、茶黒い濃厚煮干しスープに迫力を感じました。ここへ別皿の辛玉を煮干しの旨味が強いスープへ少しずつ溶き入れながら頂くと、何と旨さが倍増!
今回選んだストレート細麺にはその旨いスープがガンガン載って来ました。これは、太麺でも行ける筈だと確信しました。

*現在(2018年6月)は、当店を継承した形で『中華そば札幌煮干センター』として営業しています。

■見た目から迫力を感じる「煮干しそば」、このスープが美味い。そして辛味を追加すると更に旨し!

■硬茹でしてもらったストレート細麺がパシッとしていて喉越しが抜群!

■調味料群は酢・胡椒・ラー油ですが、マルコポーロと言う胡椒は初めて見ました

■コの字型カウンターの上にも竹本商店のフォントで書かれた文言が掲げられています

■数種類の煮干しの段ボールがあちこちに積まれています(とんでもない量を消費していると推測できます)

■竹本商店は独特の文字(フォント)を使うので、『in EZO』などの系統店も同類と分かります

●札幌市東区 『金と銀』

初めて訪問した時に頂いたのは、蛤と鶏出汁を合わせた「金SOBA醤油」の味玉トッピングですが、もう一つの煮干出汁を使った「銀SOBA醤油」も唆る一品でした。(券売機の前でしばし迷った…)
着丼すると直ぐに目が行くのはスープ奥に浮かんだ大きな蛤。「絶対スープは旨いよ、この蛤の出汁が良く出ているからねぇ〜」と囁かれている様な気がしながらスープを啜ると、見た目通り実にアッサリながら蛤の旨味がバッチリ出ています。
思惑通りに、こう言う系統のスープにはパツパツ系のストレート細麺がバッチリ合っていました。
しかし、突然の閉店は実に寂しい限り…

■浅利も結構ダシが出ますが、ハマグリの方がより豊かで柔らかい風味ですね

■風味の好い醤油味のスープには、このストレート細麺がとても合っていて麺そのものも美味しかった

■メニューの右側が金のハマグリ出汁で、左側が銀の煮干し出汁です

■カウンター席の調味料群で、下段はニンニク・ラー油・醤油・酢、上段はガゴメ昆布・一味唐辛子・黒胡椒・白胡椒でした

■変わった形の屋根の店舗ですが、以前も『あっきん家』と言うラーメン店でした

●札幌市中央区 『八天庵 南店』

札幌市内には八天庵系の蕎麦店がたくさん展開していますが、この『八天庵 南店』にはラーメンがありました。そのラーメン狙いで訪問した訳ですが、珍しい「みそワカメラーメン」を注文しました。
白味噌を使用したスープの色が味噌ラーメンっぽく無く、ちょっと白濁したとんこつラーメンに間違えそうです。しかし、一口スープを口に含むと柔らかい味噌味が楽しめます。
具材は、大量のワカメ・モヤシ・玉ねぎ・豚肉の細切り・長ネギ。札幌味噌ラーメンの様に中華鍋へラードを投じてモヤシ・玉ねぎ・豚肉を強火で炒めたのではなく、それらを鍋で煮た感じがします。
白味噌を使って優しい味に仕上げた蕎麦屋の味噌ラーメンは、札幌系のパンチがあるものとは一線を画した、これはこれでアリのお味でした。

*蕎麦屋のラーメンを食べられるお店がまた減ってしまった…他の八天庵ではラーメンを出していない筈だし…

■スープの半分はたくさんワカメで覆われていて、モヤシ・タマネギの野菜も結構多めでした

■札幌系の麺よりもやや加水が低めの中細麺は、昔食べた味噌ラーメンを思い出しました

■蕎麦のお品書きの裏面はご飯もの・なべ焼きうどん、そしてラーメンは六種類もありました

■蕎麦のお品書きは、冷たい蕎麦が温かい方の半分以下と少な目です

■ラーメンを注文するお客さんが多いのか、大きいGABANのブラックペッパーが備えられていました

■テーブル席の向こう側が小上がり席で、全部で52席もある大型店

■八天庵と名の付くお店は札幌市内に何店舗あるのか、知っているだけ数えたら5店舗ありました

来店履歴

2018年06月09日
『ラーメン:惜しくも閉店(3)』

店舗情報

店名 『023』、『竹本商店札幌大磯マグロセンター』、『竹本商店札幌煮干しセンター』、『金と銀』、『八天庵 南店』

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