十勝 帯広市『久呂無木/くろむぎ』

ここ十年来の十勝帰省時は、行き帰りの途中で手打蕎麦が食べられる様に時間を調整して移動しています。帰省を重ねる内に未食の手打蕎麦店が十数軒と少なくなって来ているので、以前に食べた味を思い出すために再訪する事もしばしばです。
この『久呂無木』も再訪で、前回の訪問は十年以上としか思い出せなく、蕎麦の味は”二八蕎麦”だった筈と言う事くらい…
趣のある店舗は、昭和初期に建築された帯広町長(市政前)の私邸を使っており、市内はもとより各地から蕎麦好きが集まっています。
今回は長いテーブルがある玄関脇の部屋へ通されましたが、帯広町長の私邸ではきっと応接室だったと想像が出来ます。

さて、メニューをめくると”今月のメニュー”があり、何とこの8月に”広島産牡蠣”を使った三種類がお薦めとの事。以前自宅で、広島産の冷凍大粒牡蠣を試すと美味しかった事があったので、「カキ天ざる」を大盛りで注文しました。

当店の蕎麦は石臼挽きの自家製粉。しっかり水切されてシャキッとした二八蕎麦は中くらいの太さで、食べる前からその美味さが想像できる出で立ち。ですから、蕎麦を二種類頂かないのなら、後悔しない様に大盛りにする事をお薦めします。
その蕎麦を受けて立つツユは、”かえし”が熟れていて深い旨味を感じます。
牡蠣や野菜は衣がカリッとした揚げあがりで、牡蠣は抹茶塩と蕎麦ツユで頂きましたが、断然、蕎麦ツユに浸す方が美味しかった!
もう少し時間に余裕があれば、「納豆おろし」に手を染めていたかも…(お腹は8~9分目だったが、もう一杯行けそうでした…)

※因みに『久呂無木』の店名の意味ですが、蕎麦の別称との事です。

■カキ天ざるの大盛り。お盆に載った全体の様相を見るだけで美味しさが伝わって来ます

■ざるにこんもりと盛られた二八蕎麦は、中細と中太の中間で、シャキッとした歯応えがあります

■私は天ぷらに付随する、天つゆ・大根おろし・抹茶塩・おろし生姜などは使いません。案の定、抹茶塩より蕎麦ツユの方が天ぷらに合っていた

■蕎麦ツユに牡蠣天を浸して、その旨味の一部をツユへ移す趣向です

■海老天や牡蠣天は塩が美味いと言うが、蕎麦屋の天ぷらは蕎麦ツユが一番(天麩羅屋ではお店の趣向に合わせますが…)

■ちょいとばかり一味唐辛子を掛けて頂きましたが、この蕎麦は掛けない方が美味しい…

■8月だと言うのに、広島産牡蠣を使った蕎麦がお薦めだと言う。きっと冷凍牡蠣でしょうが、これが中々美味いのです

■「もりとかしわ抜きのセット」と書かれていますが、今時の「かしわセイロ」にもり汁が付いたものですね

■趣のある内装で昭和の雰囲気がプンプンします。テーブル席には8人は座れそうです

■テーブルには一味唐辛子の壺と、冷たいお水が入ったポット

■私の部屋からお会計(厨房近く)へ行く際は、この座敷席が並ぶ廊下を通ります

■玄関を入ると懐かしき日活映画の看板が! 左側が私が入室したテーブル席で、廊下脇が座敷席(ずっと奥が厨房)

■石造りの立派な玄関先(こう言う造りだから長持ちしているのですね)

■玄関までは砂利道で、左側の空いている場所はお年寄り専用駐車場です(若い方は、道路向かいの広い駐車場へ)

来店履歴

2018年08月15日
十勝 帯広市『久呂無木/くろむぎ』

店舗情報

店名 久呂無木 /くろむぎ
電話番号 0155-23-4800
住所

帯広市東四条南8丁目13-1

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営業時間

11:00~14:30 17:00~20:30

定休日

水曜日

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