手打ち蕎麦屋さんへ頻繁に足を運び始めた頃は、食べる事ばかりに気が行って、その感想や写真をとる事をしていなかったので、「あぁ、勿体無かったなぁ」と反省気味です。特に、かなり前に閉店した美しが丘『成田』の濃厚な蕎麦ツユ、南郷『長尾』の蕎麦風味溢れる麺。今更ネットで検索しても写真が出て来ないんですわ。。。
●恵庭市『そばの実』
恵庭市恵み野の商店街にあってお昼時はすごく繁盛していました。この写真は北寄貝と春菊の天麩羅セイロです。熱を入れ過ぎると硬くなるので北寄貝の天麩羅をやってるお店は非常に少ないんですが、ここのは本来の旨味と甘みがある北寄貝が更に美味しくなっておりました。
これは他店でも扱って欲しいメニューでして、「北海道ならでは」として喜ばれる感じがしますが如何でしょうか。(因みに、北寄カレーは苫小牧の名物で大人気店もありますよネ)
●中央区『デナリ』
お店は浄国寺の駐車場にあってセンスの良い建物&内装でした。店名の『デナリ』はマッキンリーがあるアラスカの公園名から採ったのでは、との噂です。
一枚目はかしわ南蛮ですが、葱好きには堪らない量で”かしわ”そっちのけで青葱を楽しみました。手打ちの中太麺も旨いのですが、塾れたかえしを使ったツユが秀逸で、〆にトロリとしたそば湯で割るのも楽しみの一つでした。
もう一つは、ドンブリに盛られたもりそばなんですが、その器がお気に入りでした。デナリ公園にたくさん生息する熊をイメージしたと思えるデザインが実に素晴らしい(丼の底にも描かれています)。これ、マジに欲しかったなぁ~。
●豊平区『むそう庵』
このお店では十回に八回は冷たい辛味大根そばを注文していて、この時は二日酔対策で初めて温かい蕎麦を食べたのですが、「カレー南蛮お願いします」と大将に声を掛けたら、「今日はうんと辛い大根を用意してあるのにぃ…」とブツブツ言っていた事を思い返しました。
二日酔いの時は辛味大根で胃をスッキリさせる手もあるんですが、特に酷い時はその香りで食欲が湧いて来るカレー南蛮蕎麦が最強であると信じて疑っておりません。
●北区『椛/もみじ』
住宅街の中あって、ナビで行っても中々分かり難いお店でした。
一枚目の豚天そばには揚げ餅と生卵を追加していますが、蕎麦ツユが丼から溢れんばかりに張られていて迫力を感じますネ。中太麺は蕎麦粉の風味が良く出ていて田舎蕎麦っぽい感じで、それに合わせる様にツユはチト甘めの濃い目です。
もう一枚はその半年後に頂いたかしわ蕎麦なんですが、麺を見ると二八の細麺に変わっていました。これはこれで美味しかったのですが、椛の特徴であった田舎蕎麦風がすっかり都会っぽくなった様な感じを受けました。