●新得町:『めいじえん』
風格のある古い建物を蕎麦屋に改築したお店の中は、家族連れで満席状態でした。これを老夫婦二人で対応しているので大変なご様子。
メニューは少ないので直ぐに「冷やしたぬき」に決定。30分ほど待って出て来たのは、メインの天カス以外に舞茸と隠元の天麩羅が載った豪華版「冷やしたぬき」です。田舎蕎麦の中太麺は蕎麦粉を感じる私の好きな風味なので、アッと言う間に完食。これは大盛りにしてけば良かったよなぁ~。。。(でも、私の入店後は店仕舞いしたので、大盛りは出来なかった様子)
このお店は2016年の台風10号の甚大な被害によって休業、そしてその年の12月に廃業しました。実に残念です!



●札幌市西区:『ふうみ庵』
『ふうみ庵』は西野の山の途中に建てられているので眺望が素晴らしいお店でした。
一つ目はもり蕎麦と小親子丼のセット(蕎麦を普通サイズに変更)で、二つ目は五目蕎麦を田舎太打ちで注文。もり蕎麦はかなり細目ですが結構シッカリした歯応えがあり、田舎太打ちは茶色がかった如何にも田舎者ですと言った様相で、少し軟らか目の仕上がりでした。汁の方は濃くも薄くも無く中庸の味付け。
そう言えば、入口の看板に江戸時代の町民が蕎麦を手繰ってる面白い絵が印象的。(永坂更科布屋太兵衛の商標の絵を彷彿させます)



●札幌市清田区:『もりのや』
『もりのや』は天麩羅屋さんなのですが日曜日だけ手打ち蕎麦を提供していました。残念ながら、現在は蕎麦を提供しておりません。(”惜しくも閉店”では無いのですが、美味しい蕎麦を掲載したくて…)
これはぶっかけ蕎麦で、玉子の黄身・とろろ芋・大根おろし・オクラ・茗荷・削り節・海苔・長葱の布陣で掻き混ぜるのが勿体ない様な綺麗な盛付けです。麺は以前より少し太くなって、所々に歪なのが混じってる。しかし、腰があってとても旨い麺である事は確かです。蕎麦の提供、早く復活して欲しいです!



●札幌市中央区:『古今』
『古今』は、昼は手打蕎麦屋で夜は焼鳥屋へ変身する二毛作のお店でした。
セットもので色々と悩んだ挙句、蕎麦と季節のかき揚げにじゃこ飯付きって言うヤツを注文です。穴子天丼付きに食指が動きかけたけれど、「季節の」って言う限定感がある字句に軍配が上がった訳です。
その季節のかき揚げの見た目は只のポテトフライっぽいけど、中には蓮根と魚の擂身の様なモノでポテトを結着させていて、これがポテトの食感と別の歯応えがあってグッドです。蕎麦は二八の中太麺で、良く出汁が利いた濃い目のツユに良く合っていました。


●札幌市中央区:『盤渓そば』
ヨドバシカメラ北口に近い『盤渓そば』ですが、以前は盤渓(地域名)スキー場の近くで営業していたので、この店名なんですね。
ここの麺は典型的な田舎蕎麦ですが、兎に角、黒っぽくて少し捩れた太麺にご注目です。これより黒っぽいのは音威子府村にある畠山製麺の蕎麦だけでしょうネ。
お店のおばさんに、天ぷら蕎麦に卵を落としてと注文したら「えっ、生卵を入れるだけで良いんですか?」と、良く訊かれるがフレーズが返って来ました。天とじがある店では「何で、卵を綴じないの」的な訝しげな視線を送って来ますが、生卵好きは負けじと「ええ、生卵で」と強く返答しましょうネ。



来店履歴
- 2017年07月11日
- 札幌市『蕎麦:惜しくも閉店(3)』
店舗情報
店名 | ●新得町:『めいじえん』、●札幌市西区:『ふうみ庵』、●札幌市清田区:『もりのや』、●札幌市中央区:『古今』、●札幌市中央区:『盤渓そば』 |
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電話番号 | 011-300-7777 |
住所 |
札幌市清田区里塚緑ケ丘6丁目1−1 |
営業時間 |
11:30~15:00 15:00以降は要確認 |
公式アカウント | |
備考 |
●札幌市清田区:『もりのや』は天麩羅専門店で営業中ですので、住所・営業時間等は『もりのや』の情報を掲載。 |