札幌市中央区『みなと』

東本願寺の裏手には寺を取り巻く塀が延々と続いていて人通りが少ない場所ですが、その中程にある三階建アパートの一階で『みなと』が営業をしております。車で初訪問した時は、ナビに入力した住所を間違えたのかと心配になる程、この辺りは飲食店が存在する雰囲気が無いのです。

まだオープンして間もない時に訪問したので、店内には開店祝いの花やご祝儀の袋が飾られていました。カウンターの中では女性が一人で調理していたので、希少な「女蕎麦打ち」だと合点しました。

少ないお品書きの中から、かけ蕎麦に野菜かき揚げと生卵をトッピングして大好きなお稲荷さんも追加です。失礼ながら田舎蕎麦に良く似合うドンブリには黒くて太い麺がとぐろを巻いて出て来ます。幌加内産の挽きぐるみ粉を使って二八で打っているとの事ですが、温かい蕎麦でもキッチリした歯応えがあるので、ツルツルっと啜る訳には行かずワシワシと貪る感じになりますね。矢張り太めの田舎蕎麦は、温かいツユ(ここはスッキリ系)で頂くと蕎麦の風味と旨味がより強く感じられました。

しかし、非力な女性が太打ち田舎蕎麦をキッチリ仕上げるには大変な技量が必要かと、深く感銘致しました。なお、ネットの感想を拝見するとかしわ蕎麦と月替わりの変わり蕎麦の評判が高い様です。うん、また行きたい！

■野菜かき揚げ＋生卵＋お稲荷さん　別盛りの刻みネギの量が多くてグッドです

■黒っぽい太目の田舎蕎麦がツユの中でトグロを巻いています

■蕎麦とお稲荷さん二個が丁度良い量です

■お品書きは非常にシンプルですが、トッピングで楽しみましょう

■カウンターは六席です（この時は開店祝いが壁に貼られていました）

■カウンター六席とテーブル４人掛けが二卓だけでの小さなお店です

■『みなと』は東本願寺の裏側の人通りが少ない場所にあリます