札幌で手打蕎麦の新店が出るのは年間どれくらいなのか不明ですが、非常に少ない様に感じています。昨年、ネットで検索すると『心空』が見付かったのですが、何だかんだで発見後11ヶ月してやっとの訪問です。
ここの店主は、蕎麦界のカリスマ阿部孝雄氏の『竹やぶ 柏本店』の流れを汲む東京『千寿 竹やぶ』と札幌『艸菴 』で修行されたと聞いているので、非常に楽しみでした。(現在、手打ち蕎麦業界で一番活気があるのが”竹やぶ”系列と言われています)
開店時間の11時30分に入店。冷たい方の豚そばを大盛りで注文した所で、50代のおばさんが入店して即座に「粗挽きそば」の注文。このおばさん侮れんかも…「粗挽きそば」が気になりながら調理場を眺めていると、店主一人で何から何までこなしています。そうか、一人営業の様です。
二八細打ちの蕎麦は幌加内産を自家製粉している様で、そのまま何もつけずに啜って見るとキチッとした歯応えがありました。熱々の汁に浸して頂くと蕎麦粉の風味が口中に広がります。
ツユは豚バラ肉と長ネギのお陰で風味が増して、ツユ自体の塩梅も良くてこれは旨いですね。(難は、ツユが先に供されてから麺がかなり遅れたので、緩いつけ汁だった…)
〆に蕎麦湯でつけ汁を伸ばして見ると、やはり「かえし」が優れているのでしょうね、薄めてもグイグイ飲まさる旨さでした。(注:「飲まさる」は北海道弁らしい…)
お会計の時に「一人営業は大変だね」と声を掛けると「えぇ、何とかやってます」と言葉少な目の返答ですが、さすが本格的なお店で修行しただけあって、身なりがキチッとしていました。
出口に向かって、あのおばさんが座っている後ろ側通った時に、再び「粗挽きそば」が気になりながらのご帰還でした。

■つけ汁が先に供されてから3分以上待ってからザルが到着…ツユが可哀想だった…

■江別産の放牧豚(奄夢豚?)のバラ肉の脂身がねっとりした食感。豚肉は長ネギとの相性が抜群ですね

■艶やかな二八の細麺は、先ずそのまま啜って見ましょう。もり汁を少し貰うのも好い方法かも…

■蕎麦湯は茹で汁では無くて別に作ったもので、蕎麦粉が多過ぎずつけ汁を美味しく伸ばしてくれます

■お品書きの種類はまぁまぁの数ですが、うどんがあるのにはビックリです(次回食べるものは決まっています)

■メニューの板の感じと箸置きが好い。店自体の雰囲気は落ち着いた感じです

■カウンター奥から入口側を見た所(この後、直ぐに「粗挽そば」のおばさんが入店)

■カウンターの上には蕎麦湯の桶や器類が並んでいて、その奥の上には蕎麦猪口が(蕎麦猪口をじっくり見たいです)

■入口の端の方に当店の看板がありました

■『心空』ビルに一階で駐車場を持たないお店です(ビル裏に有料駐車場あり)
来店履歴
- 2018年03月12日
- 札幌市中央区『心空』
店舗情報
店名 | 蕎麦 心空/しんくう |
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電話番号 | 011-213-8118 |
住所 |
札幌市中央区北1条西19丁目2-17 表参道明豊ビル 1F |
営業時間 |
11:30~15:00 17:00~22:00 |
定休日 |
水曜日 |
公式アカウント |