我が家から徒歩5分の『琥張玖』に初めて入店したのは2011年の年末でした。入口を入ると立派な薪ストーヴが鎮座していて、赤い薬缶から濛々と湯気が湧き出ているのを見て、「何か暖まり方が違うし、やっぱり薪ストーヴは室内の空気感が違って気持ち好い」と感じて、その後、ストーヴ目当てで何度か訪問しています。
初訪時のキムチ煮込みらーめんと2回目の味噌らーめんを並べて見ました。キムチの方は赤い味噌スープにとろ味感があって、キムチ鍋をした時の様な風味でした。辛さは見た感じよりはマイルドで刺激的ではありません。
一方の味噌らーめんはネギ増しにして、スープには思いっ切り一味を振り入れています。やはり寒い冬の時季は躰の芯から温めたいと言う深層心理が働いてか、一味や辣油を掛ける量が多くなります。
当店は豚ゲンコツの白湯・丸鶏と鶏ガラの白湯・魚介のトリプルスープとの事で、これに赤・白の味噌をブレンドして生姜・林檎・胡麻等を混ぜ込んだ味噌ダレと合わせた味噌スープには深いコクがありました。

■初訪の時に頂いたキムチ煮込みらーめん(辛味がスープに浮いているのではなくて、スープ全体が赤い)

■味噌ラーメンにネギをトッピング。寒い日は思いっ切り一味を振り入れます

■立派な薪ストーブ。赤い薬缶からは濛々と湯気が上がっていました
これは醤油らーめんなのですが、味噌ラーメンの様にも見えます。その濃厚な色合いを醸し出す醤油ダレは、牛スジを再仕込み醤油で長時間煮込んだものとの事で、濃厚ながら円やかな舌触りがします。(最初は、チャーシューの煮汁をさらに調味したものかと想定していました…)
これに合わせた麺は黄色い中太の縮れ麺で、店内で5日間熟成させているため、プリプリっとしたコシを感じます。
なお、スープにプツプツと浮いたラードは、長葱・大蒜、生姜・林檎など揚げて香りやコクを取り込んだものです。

■醤油らーめんの味玉入りです。赤と黒の味噌を使った味噌ラーメンですと言っても分からないでしょうネ

■味玉の黄身が柔らかくて、これは秀逸です(私好み)

■醤油らーめんの黄色い縮れ麺は濃厚な醤油の色に少し染まっています

■メニューは基本の6種類のラーメンですが、季節限定もチェック願います
次は、特別な醤油麹を使ったラーメンで、味玉をトッピングしています。具材は、チャーシュー2枚・メンマ・紫玉葱の微塵切り・長葱の細切り・貝割れ・柚子の皮の細切り。このラーメン、醤油麹を炒っているからでしょうか、スープから実に良い香りがします。これにツルツルっとした、森住製麺謹製の道産小麦五種類ブレンド「オジロワシ」がバッチリ合ってガツガツ食わせてくれます。
スープの香りと麺のツルツル感が堪らない一杯!

■醤油麹らーめんが出てきたら、直ぐに香りを嗅いで下さい、メチャ好い香りです

■この道産小麦をブレンドした黄色いストレート中細麺は、マジ旨い!

■醤油麹らーめんの説明書き。醤油麹を鍋で炒るのがミソの様です
定番メニュー以外にも限定メニューが提供されてる事があって、これは夏季限定のフォーと焙煎胡麻ダレの冷やし担々麺です。具材が、鶏チャーシュー2枚・トマト・挽肉・水菜・黄色のパプリカ。皿底に注がれた胡麻風味の香りが好いタレにはたっぷりと辣油が掛けられています。具材と麺とタレを充分に混ぜ込んで頂くと、見た目よりもプリッとしたコシを感じます。
米粉のフォーを担々麺に使うのは斬新ですが、これは結構行けますネ。フォーの温かい担々麺もやって欲しいなぁ、と思ってネットでチュックしてみると、以前に限定でやっておりました。。。

■真っ白いフォーと赤いトマト・辣油、そして緑の水菜が目立って綺麗な盛り付けになっています

■平打ちのフォーはプルプリとしていて、見た目よりコシがあります

■夏季限定かつ本店だけ提供の冷やし担々麺の専用メニュー
これは参考です。
札幌のラーメン店5店舗で泡を題材にしたラーメンを各店で提供する「AWAラーメン企画2016」で、『琥張玖 厚別店 』が担当したピンクの泡のラーメンです。鶏清湯スープ 白醤油仕立て、 アサリのエスプーマ、 平打ち手揉み麺とメニューに書かれています。このアサリから取ったと言う泡(Espuma)は、ピンクと言うよりは淡いオレンジに見えますが、鶏清湯スープとうまく混合してゴクゴク飲める優しい仕上がりになっています。麺の方はウドンのような白っぽい平打ち麺でツルンツルンでした。(次に、泡(Espuma)人気が来るのは何時だろうか?!)

■ピンクがテーマでしたが、惜しくもオレンジ色となったアサリのエスプーマ

■泡を被って鶏清湯スープに浮いた白っぽい平打ち麺(チュルチュルっとして柔らかい感じ)

■泡(AWA)企画のメニューに概要が書かれています
お店の外観と店内の様子です。カウンター8席、4人掛テーブル1卓、2人掛テーブル2卓の16席の中型店で、駐車場はお店の左隣のマンション前に3台ですので、お昼時は混み合います。

■カウンター席から入口側を見た所(入口の左側に例のストーヴが鎮座しています)

■店の奥側を撮って見ました。長いカウンターの左側がテーブル席になっています

■6月頃の店前の様子。この左側、道路を挟んだ所が駐車場です

■2月の大雪の時に食べに行くと、歩道はこんな状態でした
来店履歴
- 2017年09月18日
- 札幌市豊平区『琥張玖/こはく 西岡本店』
店舗情報
店名 | 麺や 琥張玖 西岡本店 (KOHAKU) |
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電話番号 | 011-555-0500 |
住所 |
札幌市豊平区西岡4条8丁目4-1 |
営業時間 |
11:00~21:00(L.O.20:45) |
定休日 |
月曜日 (祝日の際は翌日) |
公式アカウント |