十勝 芽室町『片の』

芽室町の農産物産直所『愛菜屋』で、糖度が乗った越冬したジャガイモなどを仕入れて駐車場へ戻ると、昨年6月に閉店した『三國』の場所に白い「そば」の幟が小さく見えた。 (約200m先だったけど、老眼には遠くが見えるのです)
あれま、と思い近付くと『片の』と言う蕎麦店と分かり、丁度お腹も空いて来たので即刻入店です。(後で聞くと、昨年10月の創業との事)

お品書きは温かい蕎麦の方が種類が多い中、「天ざるそば」の大盛りを注文すると、細麺・太麺を選べると言うので、先ずは太麺を選択しました。(更科と並粉、あるいは並粉と田舎など複数の打ち方があると、すごく嬉しくなって、また来ようという気になるのは何故…)
天タネは海老・茄子・アスパラ・南瓜・スナップ豌豆・ピーマンで、十勝のこの季節らしい特徴的な具材は特にありません。(十勝らしい野菜を集めた天ぷらだったら、もっと嬉しかったが…)

麺には豊頃町産のキタノマシュウを石臼挽きの自家製粉で使っている様です。キタノマシュウは、弟子屈町が本場ですが、こここの店長や関係する農家が栽培したものらしい。
四角張った太麺は、かなりな歯応えがあって自分好みですが、この麺の揃い方は機械打ちかも知れません…
麺をたっぷり浸しても塩っぱく無いツユへガンガン麺を浸して食べ進みますが、コシが強いので噛むのに時間が掛かり、完食に10分以上も掛かってしまいました。

お会計をした時に、直ぐ脇の打ち場を覗くと『三國』の時に使っていたと思われる電動石臼がド~ンと鎮座していました。その『三國』は、その前にこのお店を建てた『久呂無木 芽室店』から引き継いだものなので、三代に亘って使用されている様です。

■ここの「天ざるそば」には天ツユが付くので、御膳の中は満杯です。箸置きの赤がアクセントになって見映えが少し良くなっている

■四角張った十割太麺の切り口が一様にスパッと揃っているので、機械で斬られている様な気がします(手打蕎麦で無くても、旨ければ良いのです)

■カラリと揚がった天ぷらのタネは、失礼ながら広く一般的に使われているものが多い中、南瓜とアスパラが隠れて見えていません

■当店の蕎麦ツユ(辛汁)は中庸な塩っけなので、麺をドボンと浸しても大丈夫でした(北海道の田舎の蕎麦でありがちな「甘さ」は控え目です)

■この太麺の食感は素晴らしい歯応えで、歯の治療中あるいは歯のグラ付きがある方は、マジに細麺を選択して頂きたい

■二尾付いた中振りのエビの天ぷらですが、抹茶塩や桜塩もありですよネ。もう一尾は蕎麦ツユに浸しましたが、こっちの方が好みでした

■スナップ豌豆、あるいはスナック豌豆。どちらの言い方が正しいかは別として、これは季節らしい天タネでした

■そば湯は別誂えと思われる、白濁してややトロミがあるものでした。これを、いつもの様に二杯頂くとしっかりと腹パン状態へ!

■このカウンター席と呼ばれている席は、普通の四人掛けテーブルを壁に押し付けて、片側だけ使える様に工夫したものでした

■蕎麦の品種は豊頃町産「キタマシュウ」で、野菜類は豊頃町とこの敷地内『愛菜屋』のモノを使う、地産地消を心掛けている様です

■お品書きの左のページが冷たい蕎麦6種類、右側が温かい蕎麦9種類。断然、温かい蕎麦の種類が多い様です

■単品のお品書き。このページを注文後に見て愕然….もりそばへ単品の天ぷら(ごぼう天ダブル・椎茸・舞茸)付けたら良かったのに…

■私が座ったカウンター席から入口側を見た所。写真正面に見えるガラス窓の中が「打ち場」になっています

■2019年6月まで『三國』が営業していた時と外装・内装はほぼ変わっていません(でも、こんなに早くお店が引き継がれて本当に良かったわ)

■『郷の食産ひろばめむろみのり~む』の広い敷地内には当店の他に、帯広っ子のソウルフード『インディアンカレー』や農産物産直売所などがあります

 

来店履歴

2020年06月18日
十勝 芽室町『片の』

店舗情報

店名 蕎麦屋 片の
電話番号 0155-61-2855
住所

河西郡芽室町東めむろ3条南1丁目1-3

Googleマップで開く
営業時間

11:00~15:00  17:00〜20:00

定休日

木曜日

駐車場

施設内に広い駐車場があります

公式アカウント
  • 公式サイト
  • Facebook
  • 食べログ

Advertisement