十勝 帯広市『良庵』

大樹町から札幌の自宅へ帰る途中、何処かで手打ち蕎麦を食べようと頭の中で数軒候補に上げていたのですが、最終的には十勝らしい田舎蕎麦に軍配が上がり、帯広市大正『良庵』で昼食です。『良庵』は、失礼ながらちょっとガタが来ている帯広信金の旧店舗を改修して、73歳になったばかりと思われるオヤジさん(あくまでも個人的推定)が一人で営業しています。

カウンターに着座してオヤジさんの動きが緩やかになった頃合いを見計らって「冷たいごぼう天を大盛りで」と声を掛ける。「ぶっかけかい?」と訊かれたので「そっちの方がお薦めなの?」と返すと「俺はどっちでもいいんだわ」と仰るので、当初の考え通りごぼう天ざるにしました。

ここの蕎麦は十勝産の石臼挽きで、外皮も挽き込んでいるので濃い茶色です。割合は1Kgの蕎麦粉に僅か30gの小麦粉、外一よりも十割に近いものです。
蕎麦用のザルでは無く、家庭で使う様なザルに盛られた太麺はバシッと締まっていて、スッキリ系のツユにたっぷり浸してからしっかり噛み締めて頂きます。これは、並粉の細麺を手繰って喉越しを楽しむ様な事は出来ません。顎が少々疲れるかも知れませんが、良く噛んで蕎麦の風味を楽しみましょう。
量がたっぷりあるごぼう天は硬過ぎず柔らか過ぎずサクサクで、さすが十勝の牛蒡、実に美味しい。
しかし、前客のおばさん二名とサラリーマン数名に運ばれたのが温かい方のごぼう天、後客のお兄さんも同じ注文だったので、一押しはそっちだった事を悟りました。。。

十勝は牛蒡の産地ですので、ごぼう天の蕎麦を提供するお店は多くあり、既にこのブログへ掲載済みの『金比羅』『百姓(笑)庵』『三品』『花はな』『たじま』でも頂いております。

お会計の際にオヤジさんが「ごぼう天は800円だから、そこのザルへ入れて置いて」と仰る。カウンター上のザルを見るとたくさんお金が入っています。「大盛りだから950円じゃないの」と問い正すと「あっ、大盛りにしてなかったわ」と主人は少し照れ笑い。でも、普通盛りでも十分満足できる量でした。

■私の注文はごぼう天ざるですが、温かいツユの方が人気が高い様だ…

■切り口がキチッと四角い太麺は、かなり褐色掛かっています(量は他店の大盛りくらいあります)

■カラリと揚がった長いごぼう天は6本。サクサクで実に美味しい

■太麺をスッキリ系のツユにドボンと浸してから、ごぼう天と一緒に掻き込みますが、しっかり噛まないと喉詰まりします

■カウンター上に吊り下げられた手書きメニュー。その向こうではオヤジさんが忙しそうに調理しています

■トイレへ行く途中の壁に貼られた手書きメニュー。開拓蕎麦、気になるなぁ…

■カウンターは5席(真ん中の金魚鉢の上にある厚みの無いザルが、会計用レジです

■『良庵』の建物は帯広信金の旧支店。かなり古い建物を店舗に改修しています

来店履歴

2017年11月13日
十勝 帯広市『良庵』

店舗情報

店名 そば処 良庵
電話番号 0155-64-2155
住所

帯広市大正本町本通3丁目16

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営業時間

11:00~15:00 金・土・日は17:00~22:00も営業

定休日

水曜日

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