札幌豊平区『MEN-EIJI HIRAGISHI BASE:麺エイジ 平岸ベース』

当店は2006年創業で、当初は『麺eiji』の店名で営業しており、僅か8席の店舗(現『千太』)でした。2011年に現在の場所へ移転したと同時に『MEN-EIJI HIRAGISHI BASE』とローマ字表記の長い店名となりました。そして、この本店の他に繁華街と郊外に店舗を展開する、ラーメン好きなら誰でもご存知の大繁盛店になっています。
ここで食べたラーメンの種類が多いので、ここでは定番メニューをご紹介します。(一部は期間限定から定番に格上げしたものもあります)

これは、現在の広い店舗へ移転したての頃のつけ麺で、メニューには「つけBUTO」と書かれています。味玉と万能ネギをトッピングして、さらにライスまで付けたので、つけ麺の時は300g大盛りする事が多いのに並の230gに甘んじております。(つけ麺はスルスル入って行くので大盛りは必至ですが、さすがにライス付きでは食べ過ぎ…)
先ずは、熱々のつけ汁にブラックペッパーをガリガリと挽き入れて、別盛りの万能ネギも適量ぶち込んで準備完了。後は極太麺をツユにしっかり浸して啜ります。うん、太いので噛まないと飲み込めませんね。時折、万能ネギをツユへ追加しながら食べ進みます。
麺が無くなったらライスをツユへドボン。味玉と少し残しておいた具材とを混ぜ込みながら完食に至ります。う〜ん、お腹いっぱい!

■この写真を一目見ただけで、これを完食すると満腹は間違いないと分かります

■230gの極太麺は非常に食感が良くて、ガンガン入って行くので完食にはそれ程時間は掛かりません

■熱々のつけ汁へブラッペッパーのホールをガリガリ挽き入れて、別皿の万能ネギも適宜ブチ込んで麺を啜る準備の完了です!

■つけ汁の中のチャーシューは四角いサイコロ状で、ゴロゴロと入っています

■この頃のメニューには色々な説明が書かれていて、現在の感じよりこちらの方が好きです

■調理料群は、ミル付きのブラックペッパーのホールと金属の器に入った一味唐辛子

当店は研究熱心で常に進化しているので、時系列に食べたものを振り返るとそれが良く分かります。

最初の写真は2018年5月の「味噌ラーメン」で、以前に増して色彩が映える盛付けになっています。(醤油・塩ラーメンも同様にリニューアル済みです)
これを頂いた長男は、香ばしくて味わい深い味噌スープや低温調理の柔らかチャーシューに大満足していました。
そして、リニューアル後の麺は十勝産の硬質小麦「ルル・ロッソ」を使った、パスタの様な仕上がりの麺になっていました。
(残念ながら、この味噌ラーメンの写真は一枚しかなく、麺は撮っていなかった…)
二枚目以降の「味噌ラーメン」はリニューアル前のもので、札幌方式の”香ばしく炒めたモヤシ入り”を継承しながら、この味噌スープと適合する自家製麺を提供してくれていました。なお、当店の製麺ブランド『粉々倶楽部』は他店へ販売していて、ここの麺を使っている繁盛店が結構あります。

【余談ですが…】
当店の味噌ラーメン用の麺は、多くの札幌味噌ラーメンで使われている多加水麺とは逆の、加水低目の麺を使用して来ましたが、現在はパスタ風に進化しています。札幌の元祖的なお店全てが多加水の縮れ麺を使用していた訳ではなく、加水低目の麺を使っていた代表的なお店として、頑固オヤジで名を馳せた『富公』や先代『糸末』などがありました。個人的な希望としては、味噌ラーメンを色んな麺で試したいですね。

■リニューアルで飾り付けがガラリと変わった味噌ラーメン、実に美味そう(チャーシューも変わった様です)

■この時は味玉を追加して、例の如く一味唐辛子をたくさん掛けています(低温調理のチャーシューが旨そうに見えます)

■この時の麺は低加水の中太縮れ麺で、これが凄く気に入っていたのですが…

■味噌ラーメンにガンガン一味唐辛子を掛け回した所です(万能ネギは別盛り)

■別盛りの万能ネギを全部投入するとこんな感じになります(『山嵐』のネギだくよりは若干量が少ないかも…)

■チームナックスの北海道の番組「ハナタレ・ナックス」で当店が豊平区で一番美味しいラーメン店に選ばれた時の賞状です

「魚介豚骨醤油」は創業当時から当店の一押しメニューで、当然ながら券売機の先頭はこれでした。何度も食べているので券売機を舐める様に見回すと、未食の「赤い魚介豚骨醤油」に気付いたので味玉券とともにゲット。
「赤い魚介豚骨醤油」はその名の通り”当店の一押し”に辛味を加えたもので、濃厚スープ上にどす紅い辛味が載っていて、これは辣油の瓶底に沈むガザガザなヤツと良く似てます。(韓国のタテギ:다대기にも似てるか…)
食べ進むに連れて旨辛な辛味とゼリー状に見える魚介ジュレが、濃厚スープと混ざってゴクゴク飲ませやがる! おっとぉ~、危ない危ない、スープを一口残して何とか完飲を免れました。
この濃厚スープに合わせた自家製麺は、僅かに平べったい中太ストレート麺で、食感が良く伸びにくくて最後まで美味しく頂けました。

なお、「魚介豚骨醤油」を何度も食べているのに、お写真は一枚しか見付ける事が出来ませんでした…

■真ん中のどす紅いのが辛味で、その下のゼリー状が魚介のジュレです(スープの色から、味噌ラーメンにも見えるかも)

■自家製麺の中太ストレート麺は、何とも食感が良くて旨いんですわ!

■魚介のジュレが特徴的な濃厚魚介醤油ラーメン(少なくても7~8回は食べているのに写真がこの一枚しか無いとは…)

■券売機の先頭は開業以来当店一押しの「魚介豚骨醤油」です(この頃は塩味もあったんだ…)

■これは3月に入って雪が溶け出した頃の店舗前です(日差しが春っぽい感じ)

券売機を見ると限定メニューらしきが無かったので、台湾まぜ麺のボタンをポチリ。あれっ、押してから気付いたのですが「まぜ麺大」と書かれた方に指が行ってしまった様です。他のラーメンは「大盛券」を別買いする筈ですが、これは小・中・大が別々のボタンだったので…

出て来たドンブリを見ると、真ん中に卵黄・ミンチ肉・ニラ・海苔・玉ネギ・長ネギの布陣で、如何にも「台湾まぜそば」だぞ~、と言う様相です。
これをドンブリの底から一気に混ぜると、何と非常に重い。当たり前ですわ、大盛だから底に溜まったタレと大量の太麺を混ぜ込むには力が必要なのです。
う〜ん、いつも安定した味付けで、辛さもタレの濃さもバッチリです。大盛りでもスイスイ啜り込んで、最後は追い飯をドンブリへブチ込んで〆ました。帰宅後、矢張り量が多かった所為か、夜8時までお腹が空かなかった…

最近ではこの商品を「EIJIのまぜ麺」と変更していますが、元祖の『麺屋 はなび』が店名と「台湾まぜそば」を商標登録した事に起因しているのでしょうかネ…
なお、「台湾まぜそば」が出来る元となった「台湾ラーメン」の発祥店『味仙』は商標登録をする気が無い様です…中○人に取られないか心配ですが…

■スパイシーなミンチ肉がごっそり入っている台湾ラーメン、実に美味そうに見えます!

■ガッツリと混ぜ込んだ後の外見は決して綺麗ではありませんが、これが旨いのです!

■残ったタレとミンチへライスをドボンして、再度ゴッツリ混ぜ込んだ所です(矢張り見映えは悪い…)

■この時は辛味を強化したくて、ブラックペッパーを大量に挽き入れて見ました(右上の紫のヤツ)

■この頃のメニューには「台湾まぜ麺」と言う名前が見えます。これがいつの間にか「EIJINのまぜ麺」へ変わりました

■店主の拘りが「札幌ラーメン進化宣言」として書かれています(地産地消と札幌ラーメンの継承を目指している様で、偉いですね〜!)

この日は、雨がそぼ降る5月としてはかなり寒い日にも拘わらず、開店前の『MEN-EIJ』へ到着すると、既に14~5人の行列がありました。さすが繁盛店!

券売機で購入したのは「辛いラーメン」に味玉をトッピング。
具材は挽肉・ニラ・モヤシで、ほぼ「台湾ラーメン」の様相。あっさり系のスープにピリッとしたラー油の効き方が私好みです。(「台湾ラーメン」の元祖である名古屋『味仙』では食べた事は無いのですが、札幌でも「台湾ラーメン」が食べられる様になって、どのお店も似た様な感じで美味しかったです)
麺の方は、ちょっと四角張ったストレート中細麺がチュルンチュルンとして食べ易いのですが、もう少し加水が低目の、昔からある中華そばタイプで試して見たいですね…(以前食べた時の麺が、低加水の中太麺でとても美味しかった事が記憶にあったので、尚更そう感じたのかも知れません)

■台湾ラーメンの具材はミンチ肉・ニラ・炒めモヤシだけで実にシンプル

■角が立った断面が四角いストレート麺、実にこれが長いんですわ(喉越しはツルンツルン)

■これが以前食べた時の色がちょっと白い中太麺で、このスープにはこちらの方が好みです

■2018年5月時点のメニュー表(確認して見ると「あっさり塩」が未食だった事が判明…近々食べなくては)

■カウンター席の椅子を少し後ろにズラして自分のテリトリーを写すと、真ん中上に美人で有名なオーナーの嫁さんが写り込んでしまった…

■開店直後の店前の様子。既に店内には十数人が吸い込まれています。(私がカウンター席に案内されたのは20分後)

2017年5月にリニューアルされた、具材の紫キャベツが印象的な「あっさり醤油」を頂きました。
綺麗な色味の醤油スープは豚骨清湯に魚介系を合わせている様で、その名前通りアッサリしていながら優しいコクが後を引いて、殆どのお客さんはスープを完飲しているのだと、勝手に思っています。
「あっさり醤油」に使われている自家製麺は、十勝:音更町の小麦粉を数種類(ゆめちから・きたほなみ・キタノカオリ・春よ恋)ブレンドしていて、ラーメンの種類によって小麦粉の構成を変えていると言う拘り方です。
この中細ストレート麺はツルツルっと滑りが良いのですが、茹で上がりがやや柔らかく感じます。それと、麺を長めにカットしている様で、一箸で掬った麺を”バナナマンの日村”の様に勢い良く啜り込んでも、麺の終端にたどり着かないので、諦めて歯で切りながら頂く訳です…これは某有名店でも感じた事があって、個人的に長過ぎる麺は苦手です。

しかし当店は、味がどんどん進化して行くお店なので、定期的なチェックは欠かせません!

■クリアな醤油スープには焦がしネギが見えて、あっさり味にアクセントを付けています(ず〜っと飲んでいられるスープ)

■この麺が長いので、たくさん持ち上げて啜ると口一杯になってしまうので、少量ずつ調整しながら頂きましょう

■調味料群には”にぼ酢”があって、これは「EIJIのまぜ麺」に使うものと想像しますが、本当のところは不明です…

■麺とスープの拘りで、北海道産にこだわっている事が良く分かります

■こちらも具材などの拘りです。かなり原価が掛かって事が判明しました

■大繁盛店なのですが、残念ながら駐車場は店前に4台分しかありません…

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