大型ゲーム店・映画館・ボーリング場などを併設していた旧スガイビルが無くなり、そこが駐車場になっているのを横目で見ながら『東家本店』へ。いやはや、此処は20年以上も来ていなかったか…
店内は年季を感じるが広々としていて雰囲気も良い感じ。座敷席やテーブル席、そして仕切りがある対面型のカウンター席があって、全部で45席もあるそうだ。
おお、壁に貼り出されたポップメニューの寄席文字が懐かしいな。(当店では、小規模な寄席をやっていた時期がありました)
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■当店は『豊水すすきの駅』の1番出口から直ぐの所にあります。この写真の奥の方は殿方が大好きなススキノです

■『東家本店』の看板の文字が、所謂「寄席文字」と言うヤツで、当店の特徴ともなっています

■目の前の振り子時計が11時31分を指していた。その右側に寄席文字のメニューが見えるが、そうじゃない文字もあるな…

■カウンター席の後ろ側に蕎麦屋さんにしては広い座敷席があるが、コロナ対策で席数を制限していた

■こちらはテーブル席で、隣の卓との間を空けているのでゆったりと食事が出来そうだ
さて、注文は前日に決めていて「ごんぼう天(冷)」と「かしわぬき」。ごんぼう天が寄席文字で書かれていなかったのがチト不満だったが、この文字を書く後継者が居なくなったのかも…
しかし、流石に老舗だけあってお品書きの数が多くて、ご飯物もセット物も充実しております。写真は無いが、卵切り・磯切りなどの変わり蕎麦や、変わり蕎麦・かしわぬき・そば寿司が揃ったワンセットもあります。
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■これが対面型のカウンター席。右の方に昨日に決めておいた「ごんぼう天」の貼り出しメニューが見える

■こちらは冷たいそばのお品書きで、20種類くらいあるので、初めての方は迷ってしまう筈です

■こちらは温かいそばのお品書きで、こちらも18種類あります。「帆立揚出しそば」が珍しいか

■こちらはご飯物とセット物のご案内。左下は5種類のトッピングが書かれています
浅くて大きなドンブリには、拍子切りのごぼう天・カニカマ天・海苔天・カイワレに、ちょっと崩れた温玉。(卵好きとしては、玉子のお姿が綺麗じゃないと嫌なんですが…)
ごぼう天がサクサクでかつ歯応えがあって、細目の拍子切りも旨い事が判明した。良くごぼう天を食べるが、やや大き目の斜め薄切りが好みなんですよ。
蕎麦は更科系だが真っ白ではない。その細麺はプリッとした食感で、ぶっかけ式に良く合って、スルスルっと喉奥へ滑って行った。
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■お盆一杯に器が並んでいて、そばの器がやたら大きい事が分かる。玉子好きはひと目で温玉の割れ具合が気になった…

■蕎麦屋さんの天ぷら種としては珍しいカニカマにはチト驚いた。個人的にはその味は余り好きではありません

■東家系の元祖がある釧路方面では麺が緑色だが、札幌にある東家は真っ白ではない更科系が多い

■掛け汁をタップリと掛け回して細麺を手繰って見ると、これが更科粉らしくプリッとしていて実に美味しい

■牛蒡をきんぴらごぼうの様に拍子木切りにすると、ちょっと繊維質が歯に当たる感じがするが、これはこれで美味しかった
「かしわぬき」の具材は、鶏肉のそぎ切り・干し椎茸・筍・長葱。東家系のお店で何度も頂いているが、此処のは干し椎茸の出汁が効いていて、メチャ好みだった。(他のお店は、鶏肉・長葱だけが多いんだけど…)
蕎麦をワシワシ手繰って、ぬきの汁で流し込む。改めて、冷たい蕎麦とぬきの相性が良い事を確認しました。
〆のそば湯は茹で湯でチト寂しかったが、一杯頂いて完食。さて、次は何処の東家系で「かしわぬき」を頂こうかな。
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■蓋を取って見ると、他の東家よりも具材がたくさん入っているので嬉しくなった。味も良かったし!

■鶏肉がたくさん入っているのもプラスポイント。でも、このツユから感じる椎茸の出汁が秀逸だった

■余計な意見だが、これ位の老舗ですとそば湯は別誂えで出して欲しかったです…
来店履歴
- 2022年06月19日
- 札幌市中央区『東家本店』
店舗情報
店名 | 東家本店 |
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電話番号 | 011-231-4572 |
住所 |
札幌市中央区南4条西1丁目6-1 |
営業時間 |
11:30~21:30 |
定休日 |
水曜日 |
駐車場 |
無し |
公式アカウント |