半年ほど前に『くまうし』の店前を通った時、豚丼と蕎麦の文字が目に入って、十勝っ子としてはず~っと気になっておりました。雪が降らない4月~11月の間は、5回ほど実家がある十勝へ帰省するので、本場の豚丼を楽しめるのですが、この冬期間にあっては三ヶ月以上も豚丼を食していないのです。そんな訳で、気になっていた『くまうし』へ訪問。
店名から、あの清水町熊牛にある豚丼繁盛店「ドライブインいとう」の関連店かと密かに思っていましたが、お品書きに書かれていたお店の謂れを見ると、弟子屈町が本店だと言う事で的外れでした…
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注文は、他のお客さんからも声が上がっている「豚丼セット」でミニ蕎麦が付きます。蕎麦の種類が、田舎・きつね・野菜天と三種類あって、アッサリと食べられそうな田舎をチョイス。セットの豚丼はバラ肉を使用との事なので、注文取りのオバーちゃんに「これってロース肉に変更出来ますか?」と聞くと「ミックスでも何でも大丈夫ですよ」とのお返事。十勝っ子としては、豚丼のお肉はロースが定番なのでそちらへ変更してもらいました。
たまに、興味本位で肩ロースやバラ、あるいはミックスを食べる事はありますが、本筋はあくまでも豚ロースです。
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肉の焼き方はフライパン式で、お肉の大きさや厚さは丁度良く、少しジンギスカンの漬けダレっぽい風味の粘度が高いタレを纏っています。
北海道産を使っているとメニュー表に書かれていたお肉をひと切れ頬張ると、若干ながら「硬さ」を感じてちょっと残念。それと、お肉の量的にはもう一切れ多くして欲しい所です…
良かった点は、ドンブリの端に擂り下ろしてタレを掛けた山わさびが添えられていた事でしょう。山わさびを単独で食べると、ツーンとした辛味が鼻から抜けますが、肉と合わせると辛味が薄れてとても良いアクセントになります。
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蕎麦の方は人気がある弟子屈町産「摩周そば」を石臼挽きにして打った中太麺で、湯気を濛々と上げてのご登場。かなり熱々だったのでそば粉の風味を良く味わえませんでしたが、蕎麦ツユの仕上がりがアッサリしていたので、味噌汁がわりに豚丼を流し込むのには最適でした。(これは一度、冷たい蕎麦を試して見たい所です)
この蕎麦のメニュー名はただの「田舎そば」で、具材は素揚げした拍子木型の長芋が二本だけ。どうしてこれが、単に「田舎そば」なのか次回確かめたいですネ。
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因みに、当店の豚丼は2018年「第5回全国丼グランプリ」の豚丼部門で金賞を受けています。受賞店は7店あり、その中には豚丼の元祖である帯広『ぱんちょう』も入っていました。(豚丼部門で『ぱんちょう』が出場して、賞から外れる事は有り得ないでしょうに…)
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来店履歴
- 2021年03月13日
- 札幌市南区『くまうし』
店舗情報
店名 | 豚丼と摩周そば くまうし |
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電話番号 | 011-206-1134 |
住所 |
札幌市南区川沿1条5丁目2-3 |
営業時間 |
11:30~15:00 |
定休日 |
火曜日、年始三ケ日 |
駐車場 |
店前 6台、指定駐車場 3台 |
公式アカウント |