札幌市清田区『松栄庵』(14回目の投稿)

昨年の暮、『松栄庵』の店主と新蕎麦の話をしていたら「７月中に鹿児島産から順次あちこちから手に入れて、常陸秋そばは12月下旬だろうな」と仰っていたので、もう提供しているだろうと訪問して見ると、この日は鹿児島県鹿屋在来種と栃木県壬生町産キタワセ種のブレンドだった。
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注文は「辛味大根そば」に「かしわぬき」だ。以前はあった「ぬき」がお品書きに書かれていなかったが、女将さんにそれを言うと、ありがたい事に注文を通してくれた。長年通っているメリットなのだろうか?!…
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🔳半年っちょっと振りの『松栄庵』ですが、外観も内装もいつもの様に整理整頓されて、とても居心地が良かった

🔳入口を入って直ぐに「本日の玄そば」の札があり、栃木県産と鹿児島県産のブレンドで提供している事が分かった

🔳ここ数年間は一人で来店する事が多かったので、お一人様用の大きなテーブル席だったが、久々に窓側の四人掛けテーブルに着席した

🔳おすすめ品と書かれた所に「福井県産 辛味大根おろしそば」とあったので、辛い物好きは即刻これに決めた

🔳お品書きの一ページ目で、この店が国内産の玄そばを選りすぐって集め、良い原材料で蕎麦を仕立てている事が分かります

「かしわぬき」が先に配膳されて、その鶏出汁が良く出た汁を楽しんでいたら、「辛味大根そば」が来たので伸びない内にと、お蕎麦優先モードに変更した。
福井県産の辛味大根は強烈なヤツで、多目に蕎麦に載せたら鼻がひん曲がり涙目になっちまった。品種や個体差で辛味度合いが違うので一口目は少なく載せるのがセオリーだったのでしょうね。しかし、辛い物好きとしては鼻が曲がろうが取れてしまおうが、ガンガン蕎麦の上に載せてやりました。
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新そばの特徴である、若干ながら緑色がかった中細麺からはそば粉の旨味・甘味がしっかり感じられて、同行した長男家族も「美味しい、美味しい」と大満足。 さすが拘りが強い店主の目利きとなせる
技！(確か、蕎麦打ち60年って言ってたなぁ)
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🔳暑い日の昼ご飯は冷たいお蕎麦がイイですよね。食欲が落ちていても、蕎麦ツユに潜らせた麺がスルスルっと喉奥へ消えて行く

🔳辛味大根好きだけど、今日のと特別に辛味がキツかったので、大根おろしの量がこれ以上あったらヤバかったな…

🔳やや緑がかった麺は新そばの証ですね。硬すぎず柔らかすぎない、口に入れて一口噛むと蕎麦の香りが広がった

🔳ひと手繰り分の麺をツユに落として辛味大根とネギを入れ、ズルズルっと一気に掻き込むと、辛味が強くて咽そうになるが、味はナマラ旨い！

「かしわぬき」の具材は鶏胸肉・シメジ・長葱・三つ葉で、筒切りした長葱がトロリとして、あと三本くらい食べたかった。
他店の「ぬき」と比べると若干ながら具材の量が少ないが、出汁が良く効きながら上品な出来上がりは『松栄庵』らしい。
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帰りしなに、「北海道では滅多に食べられない鹿屋在来種はもう近日中に無くなる」と店主が仰っていた。次は栃木県の日光産が入るとの事。
当店ではこれから冬に掛けて全国各地から選りすぐった新そばが楽しめますので、是非ともご来店を！
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🔳冷たい蕎麦と抜きのセットは時々頂くが、何よりもその蕎麦屋さんに「かしわ抜き」があるかが問題だ。提供店が少ないんだよね…

🔳鶏ムネ肉とシメジをレンゲで掬って見ると、鶏ムネ肉が食べやすい様に小さ目にカットされていた。これも汁物の配慮か?!…

🔳普通の蕎麦ツユをそば湯で割るよりも、当然ながら抜きのツユを割ると1.5倍ほど美味しく感じた